素顔明かした「タイガーマスク」
毎年、暮れが近づいて来ると思い出します。クリスマスの話題が頻繁に登場しますが普通に恵まれた子供たちとその家族を対象にしたプレゼントの販売合戦がやんのやんのとテレビや街角を賑わせます。
でも私はその陰で恵まれない子供たちの顔も浮かんでくるのです。そして「タイガーマスク」と言う言葉も同時に浮かんでくるのです。
ご存知の方も多いと思いますが、そのタイガーマスクについて書きたいと思います。
日本で実際にあった話
今からおよそ20年前、日本の孤児院へタイガーマスクと名乗る人からクリスマスプレゼントが届くという出来事が起こりました。それが切っ掛けでタイガーマスク現象が起こりました。この事は皆さんもご存知だと思います。
タイガーマスクをご存知の無い方もいらっしゃると思うので簡単な説明をしておきますと・・・タイガーマスクとは、プロレス漫画およびアニメ作品の中に登場する主人公の名前です。
あらすじ
孤児院「ちびっこハウス」出身の伊達直人は子供の頃に動物園の虎の檻の前でケンカをして相手を叩きのめしたのがきっかけで、悪役レスラー養成機関「虎の穴」にスカウトされます。
虎の穴での殺人トレーニングをこなす日々の中で、自分と同じような生い立ちを持つ孤児たちに、同じような苦しみを味わわせたくないという想いを抱くようになり、虎の穴を卒業。悪役覆面レスラー「タイガーマスク」としてプロレスデビューをしてからは、収入の一部を孤児院へ寄付するようになりました。
それが現実の世界で起こったのです。
そのタイガーマスクこと伊達直人と言う人は、「河村正剛」というプロレスラーでも大金持ちでもない、どこにでもいる一般人だったのです。
「伊達直人」を名乗り、全国各地の児童施設などにランドセルなどのプレゼントが贈られる「タイガーマスク現象」が起こりました。その先駆けとなった男性が初めて名前と顔を公開したことは大きな話題を呼びました。
河村さん曰く
河村さんは、幼少時に母親と死別するなど家庭環境に恵まれず、ランドセルがなく手さげで通学した過去もあると言います。
さらに、「自分の過去は振り返っても取り戻せない。でも子供たちの未来は変えられる。自分の昨日より、子供たちの明日だ」。そう思って支援を続けてきたと・・・
ところで、孤児院の子供たちの中には親がいる子供もいます。そういう親に対して川村さんは言います。
「子供は虐待されるためではなく、抱きしめられるため。涙を流すためではなく周りの人を笑顔にするために生まれてきた」と力強く訴えました。
「 まずは自分の家族を愛して抱きしめてほしい。そうすれば…」
「子供たちは施設に好きで入っていない。親元に帰れるなら、それが一番いいんです」
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私の感想です。今の日本人は今の親たちは自己中心的な考えでなって来たような気がしてなりません。
子供の幸せよりも親自身を優先し、子供に虐待までする事件が後を絶ちません。最悪、死に至らしめる事件まで起こしています。
なんと嘆かわしいことでしょう。戦後日本が追い求めてきたものは何だったんしょう。
か?廃墟から立ち上がり世界二位までの経済大国になったのは大した事ですが、大事なことを置き忘れてきたような気がします。
人の心です。人を思いやる心です。途中、学校教育も倫理、道徳の教えを消滅させました。最低限やらなければならない授業なのに・・・
「いじめ」も後を絶たず自殺する子たちが頻発しています。
ところで、戦後すぐ生まれた団塊の世代が、豊かさの恩恵を受けて成長し、もはやお爺さんお婆さんになっています。
その人たちの子、孫、ひ孫の世代が人口の大半を占めるまでになっていますが、人間の質の低下が目につきます。(私も団塊の尻尾なので大きいことは言えませんが)
その間の教育が中途半端だったからこうなったのでしょうか? いや、学校だけとは申しません。一番は家庭の「しつけ」だと思います。
我々日本人の質の向上を望みます。