「コード」って聞いたことありませんか?
配線コードではありません。
プログラムで言う一行一行がコードなんです。
見ただけでも頭が混乱しそうですね。そこで今回はプログラマーにスポットを当て「クソコード」と言うキーワードでプログラマーの悩みを綴ってみました。
ある企業の既存システムに機能を追加する簡単な案件が来た。
そのシステムが本当にいいコードで書かれているかを判断するには時間がかかるが、クソコードであるかはおおよそ30分でわかるらしい。
異様に長大な関数やファイルがあったり、コピペが横行しているところを発見すればほぼ確実にクソコードらしいです。
一度、クソコードを見てしまえば、既にクソコードに関わらない。という選択肢はプログラマには残っていません。
クソコードが内包しているメソッドは単純明快だ。とにかくその場しのぎということで出来上がっているから自分もそうすれば良い。
大きく書き直すのは、リプレース案件が来て充分に人手と時間がとれてからでいい。とやがてプログラマは全てを諦めることになるんです。
このプログラムの改修案件を終えたプログラマは熱いコーヒーを飲みながら一息ついています。「やれやれ、不愉快な仕事も終わった。このクソコードの事は忘れてしまおう。」
と彼は口内に広がる心地よいコーヒーの苦味とともに考えていると内線電話がかかってきて、営業の弾んだ声が言うのです。
「今回の案件が好評でしたので、継続的に取引できそうです!」とぬかすんです。
このクソコードという牢獄に囚われた彼が、解放される日はおそらくやってこないでしょう。クソコードは常にこういった人を探しているし、一度誰かを捕まえることが出来たなら絶対に逃さないのです。
・・・輝く業界のように見えるがその実態は・・・
何も知らぬ者がそれらを見れば、なんと恵まれた環境でこの人は働いているのであろう、やはり、世の中には優れた制作会社があるのだ。と思い込むでしょう。
そうした情報が煌めく星となって、この業界にまた新たな若者を引き付けるのです。
星を求めて、彼の会社に入社した社員は、困惑します。肝心の彼がいないのです。他のスタッフに聞いてみると、「彼は退職したよ」と言葉少なげに言う。明るい理由で彼が退職したのではないということを知らされます。
部長がやってきて、新入社員に新人の席を案内します。「君にはこのコードと仕事を引き継いでもらいたい。」
うがぁぁぁぁ!ここにもクソコードがあるう~(+_+)
誰が作ったかは分からない。それが、どのような経緯でクソコードとなったのか?
あるいは、最初からクソコードであったのか、それらは全てクソコード自身が知るのみである。