具体的な導き方は、意外と大人も知らない
約25年にわたり学習塾を運営し、3000人以上の子どもを指導、成績向上に導いてきた先生が言っています。
・・・勉強嫌いな子は、親の劣等感が伝染している
親自身が気づくべき「マイナスの再生産」
これまで多くの保護者面談を実施してきましたが、そこで見つけた、勉強を嫌いな子どもを持つ保護者に共通する事実があります。
それは、「親の勉強に対するトラウマ」です。これがあると、子供も勉強に対して否定的になっていることが多いのです。
「親が勉強に対してマイナスイメージを持っている」のは、かつて自身が同じように勉強に対してネガティブなイメージを持つ親に育てられたからであることも少なくないようです。
根性論を語っても意味がない。
・・・「勉強しなさい!」と言っちゃダメ?
勉強しなさいという言葉をやめたことで子どもが勉強するようになったケースも多数、確かにあるのです。
・・・ぐんぐん伸びる子は何が違うのか?
塾なしでも伸びる子には「独特の型」がある。「考える力がある子」なんです。
では「考える力がない子」を「考える力がある子」に変えるにはどうすればよいのでしょう。
残念ながら、具体的な導き方を知ってる人は意外と少ないのです。
よく「考えなさい」と言いますが、「考えなさい」という側がその意味を必ずしも知らない。
【「考える」とは】?「自分の言葉で語れること(What)」「疑問に思うこと(Why)」「手段や方法を思いつくこと(How)」のいずれかのことをしているときに、「考えている」という状態になると考えます。
・・・勉強する意味
「今、勉強しておけば、いずれ役に立つから」「受験してそれなりの学校に行けば、将来の選択肢が増えるから」こう返答するのも、もっともでありそのとおり正しいかも知れません。
しかし、勉強することの意味がわかればもっと意欲的に頑張るのです。
①頭の使い方が勉強になる。例えば、数学の因数分解ってあるね。あれは、複雑な形をした式が、いくつかの要素に分解したもので、成り立っているね。つまり、世の中の複雑な現象は、いくつかの問題に分解できて、その掛け合わせで起っているというように応用できる。
②理科では実験というのがありますね。あれは、『多分こうじゃないか(仮説)と考え、それが本当にそうか実験して試す(検証)』という順序になるね。実は、この考え方は社会に出て働くようになれば当たり前にやることなんだけど、理科はただの暗記だと思って勉強していると、君の言うとおり、役に立たないね。
しかし、このように問題への取り組み方、答えへの近づき方がわかっている人には、勉強したことが役に立っているんだよ。そう、学校の勉強内容すべてに意味があるんだ」
考える力を養っておけば社会に出ても無意識にその人は伸びる可能性が高くなるのです。
私自信の話で恐縮ですが教訓としている言葉があります。私が中学生の時、先生から教わった言葉で「なぜ」「どうして」を頭から離さずに生きなさい。これだけでも随分成長できました。先生に感謝しています。
疑問を感じる事こそ大切にしなければならない。「なぜ」「どうして」そこで考える力が養われる。