日本化するチェーン店
小売・外食の有名どころはほとんど存在している
現代の日本人にとって必要不可欠な全国チェーン店。あまりの氾濫っぷりに「ファスト風土化」と批判されることもあるが、一歩海外に出ればおなじみのお店は全く存在しない。
しかし、ここ台湾では1980年代ごろから日本の百貨店やコンビニなどがこぞって台北に進出。現在では、専門店や外食チェーンなど、膨大な日本のチェーンが台湾全土に広まっている。普段と変わらない生活が展開できそうだ。
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吉野家 2018年1月現在、64店舗 |
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ダイソー 台北に1号店を開店してからすでに十数年 |
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2017年05月現在、ニトリ( 台湾26店舗 )海外総店舗数42店舗 |
台湾の地方都市のデパートや大型スーパー、商店街の充実度が、日本の同規模の地方都市より遥かに充実していることは、日本人としてちょっとさびしい・・・
日本の地方はデパートが減っている
しかし
三越やそごうなどの大手デパートは平成以降、不景気に伴って日本の地方都市から撤退する傾向にありました。
しかし、台湾では地方店舗もバリバリ営業しており、むしろ増加傾向にあります。同じ規模の地方都市でも、日本よりも台湾の方が日本式商業に満たされているということも今や当たり前になってしまいました。
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太平洋そごう -忠孝館 |
大手書店も
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紀伊国屋書店 2018年現在 4店舗 |
紀伊国屋さんの、スタッフが状況を説明してくれていますのでご紹介します。
お客様は台湾人の方がメイン。書籍の割合は中国語:日本語:英語=4:4:2となっているのですが、日本語の本を購入する台湾の方もかなり多いのだそう。日本語世代の年配の方は、文芸本や時代小説を、高校生や大学生といった若い方は雑誌やコミック、ライトノベルや文庫などを日本語のままで楽しんでいるそう。最近では日本語が分からなくても、カフェやインテリア、雑貨系などのビジュアル本を買っていく人も増えてきたそうです。
台湾紀伊國屋では、日本の最新ベストセラーを、その週のうちに書棚に並べることがモットー。毎週航空便にて本を取り寄せ、ベストセラーと雑誌は日本とほぼリアルタイムで販売。日本で水曜日に発売された雑誌が、早ければ金曜の夜には台湾で購入できちゃうんですよ。気になる価格設定ですが、書籍の種類と郵送方法により細かく異なるため、一律に航空便だから定価の何%増し、ということにはならないそうです。また、2005年からスタートした10%割引特典がある魅惑の「紀伊國屋カード」は、今年も製作進行中。近日中にカード入手方法を店頭で告知するそうです。
【紀伊國屋書店(微風店)】
電話:(02)2721-2304
営業時間:(日~木)11:00~21:30、(金~土)11:00~22:00
定休日:年中無休
交通:MRT忠孝復興駅から徒歩約10分