さて、これでなんとなく分かって頂けたと思います。なぜ、台湾のことを中華民国というのか?また、中国は「台湾同胞を含む全中国人民のの祖国統一は責務である」なんてことを言っていますが・・・
ですが、実を言うと当初は中華人民共和国よりも中華民国の方が国際的には認められていたんです。国連の加盟国も常任理事国になったのも中華民国の方でした。同じ資本主義であるアメリカや日本とも仲良くやっていたんですね。
しかし、①でも触れましたが、1972年になるとアメリカの大統領ニクソンが中国を訪問するなど中華人民共和国とアメリカが歩み寄りを見せ始めるのです。そうなると日本なんかもあまり中国を軽視するようなことはできなくなってきますね。台湾は独立国であって中国の一部じゃないなんて言い難くなっていくんですね。
当の台湾も中国が経済的にも発展していくと中国との結びつきなくして台湾の経済が成り立たなくなってきました。まぁ、無駄に軍事費なんかを使うよりも中国と友好関係を維持し他のことにお金を使った方がいいですしね。台湾の企業なんかも中国とどんどんビジネスして行った方が良いって考えたんですね。
ですから、台湾も中国もお互いの政府を正式な政府としては認めていないものの一定の距離を保ち、お互い刺激し合わないようにしているって感じなわけです。
台湾も「私たちは独立国だ!」なんて言って中国との友好関係を壊したところで経済的な打撃が大きいですし、中国としても「台湾は我々の領土だ!」などといって攻めていけば世界的な反感は免れないですからね。
でも、台湾の人達は2017年8月時点でも国連への加盟運動を続けています。さらに、かつて50年間統治していた日本へ毎年やって来て国連への加盟運動を根気よく続けています。それだけに日本は信頼されているってことを忘れないようにしましょう。
日本の皆さん! かつて日本人であった台湾の人達を応援してあげましょう。それが日本の歴史的責任でもあると思います・・・日本政府も後押してあげるべきです。
台湾の人の夢がいつの日か、叶うようお祈りしましょう。
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